あたしとお前といつかのあたし

精神科のロビーで二度見される女

Entries from 2020-01-01 to 1 year

さよならメリー・ジェーン

息が苦しくて涙が止まらない 横にいるお前があたしの口に金属を当てる 「吸え」 世の条理で語るならばおそらく間違いなのだろう、それでも今のあたしにはこれが救いだ 精神病患者だと周りから貼られたレッテルを受け入れて少しだけ大人になった21の冬、睡眠…

幸せの定義

表題を問われる度に、あたしは長らく「幸せか、と考えることをせずとも幸せだと感じること」だと答えているし、本当にそう考えて生きてきた そして今日、それが間違っていたことに気がついてしまった 何とも皮肉な話だが、気がつかなければ"幸せ"だったの…

日常

残念なほどにいつも通りの夜中だ 眠れずに飲んだはずの睡眠薬を見つめている薄暗い自室にいるか、身体を弄ぶだけ弄んで寝てしまった知らない男のいびきを聞きながら独りで画面を見つめているか 今日は後者の夜で、行き慣れてしまった渋谷のラブホテルの一室…

実に実りのない話

精神崩壊前夜、眠れずに朝を迎えてしまいそうだから、あたしの「先輩」の話を書き連ねようかと思います これはあくまでも1人の男を1人の女が数年間見てきた客観的な記録です そもそもこのブログは彼の影響で始めました 彼の文章を読んで、自分も書きたくなっ…

クスリ漬けになんてなれない

親の声がうるさくて仕方ない お金なんてあったところで使うためにあるし、自分の葬式代くらい親に負担をかけたくなくて援助交際に手を出して始めた貯金を男に貸してしまった もう生きてるのなんて嫌だからと誰かに言うと、色んな答えが返ってくる 自殺を試み…

理性という凶器

もしも今、この場に1人でいたとしたらきっと物を投げ捨てて叫んでいたのだろう 他者がいる時に働き続ける理性はいずれ、自分を苦しめることに集中した凶器となり襲ってくる 他人を傷つけて失うことが怖い日はいつだって自分を壊して、なんとかこの社会に順応…

邪魔な遺書

苺ミルクが好き いつもは何かに遠慮して、水色のストローをさして飲むんだけど、その日は1本だけ残っていたピンク色のストローをさしてみた 自分が少しだけ可愛くなった気がした その日の苺ミルクはいつもよりずっと不味かった お天気が不安定だと気圧の変動…

生きる信号機

またかよ、と自分でも思う 世界中の全ての人間が敵に思えて、夜中に突然家を出た 横断歩道の青信号が、自分を認めてくれている気がした 次の瞬間点灯して赤くなった様を見て、やはり世の中の全てが敵だと思い直した 薬の知識が下手にあったせいで、死ねない…

700字の朝

なんとも久しぶりの投稿なのにアクセス数が減らないのは何故だろうか ありがたい気もするし、少々気味が悪い 睡眠薬を飲むと時間になっても効き目が現れず、諦めて朝を迎えて生きようとすると日中に倒れる ここ数日は、予定を潰してしまうばかりだった 予定…

皮ト内ノヒト

雨が降っている 小説を書くのが好きだった 今になって思うことと言えば、人生はノンフィクションだということだろう 資本主義の法治国家で生きる我々にとって、経済と政治の知識は富だ お金はなるべくたくさん欲しいし、法律を破ることはよくないことだ わか…

教養のある加害者

なんだろう、今日はいつもとテイストのブログにはなる気がしている 人格は本人だし、脳に異常が出るほどに酒や薬を摂取してるわけでもない、いわゆるシラフだ 読者の皆様には、うざったい日記を読む心構えをしてから下に続いて欲しい 最近は家に篭って勉強ば…

完全自由主義

誰にも伝わらない「ただいま」を此処にそっと置かせてほしい このブログの初投稿は、ちびまる子ちゃんというタイトルで、あまりに抽象的な内容だった 正直書いた本人のあたしも、読み返したところで感情を思い出せない程だ 先程、録画してあったちびまる子ち…

裁縫人形

身体いっぱいに息をする 肺に入れた空気の代償に、喉が焼けた感覚に陥り、息を止めてチューハイを流し込む 新鮮な空気は特別に美味しい あるだけ食べ物を食べて、あるだけ酒を飲んだ そんなことを朝方までしていたものだから、言うまでもなく起きたら胃がも…

約束の空、裏切りの雨

珍しく今日は表題を先に打ち込んだ 読者の方々には本当にどうでもいい話だが、あたしはいつも本文を書いてからなんとなく浮かんだ言葉を表題にしている この表題の意味は、知っている人だけが知っていればいいし、個人的な気持ちを言えば知らずにいてくれて…

長短の塩梅

苦しいとか、寂しいとか、つらいとか いつだって嘆いてるのは、暇な奴らだ 忙しくしているといつの間にか、嘆く時間すらもったいなく思える 時計の針が止まった 単三電池という無機質なものに触れたい気分じゃないからまた今度でいいや、と思ってから、だい…

自己紹介

初めまして、一応このブログやってる人です 私は境界性人格障害という病気です 境界性にあまりちゃんとした定義はなくて、突然人格が入れ替わります 自分の中でコントロールすることはあまりできません だから急に本人が大事にしてた友達を切ってしまったり…

妄言

憂鬱だ 只管に時が流れていく様を見つめているだけで、その世界にあたしは存在しない 春風も何も、外に出ていないからただ暖房の効いた部屋で布団にくるまっている 泣いてみたり寝てみたり、あたしは忙しい女だ ふと苦しくなることがある 必死で作った笑顔を…

宴、中止

なんだか音が煩瑣い 隣近所の住人の騒音だろうか、それとも幻聴だろうか どうでもいい あたしのことを大事だと謳うくらいなら、あたしのことなど殺してくれ 客観的な価値など知らない ただ本人が自分に価値がないと言ってるんだから話は以上だ 朝は虚無感満…

夢十夜

苦しい 息が苦しい 時計を見るとまだ朝の7時で、寝るときに電話して、そのままお互い寝てしまったであろう相手も寝ていた 必死で名前を呼んで起こそうとしているそれは、だいぶ故人の棺に話しかける必死さと似ていた 寒い早朝のベランダで、アイツと魔法を使…

現代社会の三大欲求

欲とはなんだろうか 世間では人間の三大欲求として食欲・性欲・睡眠欲が挙げられている 摂食障害・性依存症・睡眠障害の診断をコンプリートで喰らっているあたしには、その世間とやらに居場所はない あたしの場合、一次障害は摂食障害だった "きっかけはただ…

人生の引き際

好きな人の好きな人が死んだ 自殺だった 心の整理がようやくついてきた 人は簡単に死んでしまう、それだけだよ 喧嘩別れして直接ごめんなさいと謝れなかった人が死んだ 心の整理はまだつかない この国を創り直してくれるはずの人だった 喧嘩別れしてしまった…

心を持った玩具

望まれてこの世に生を受けた人間がいる 望まない妊娠でこの世に産み落とされてしまった人間もいる しかしこの世の中は、平等だ 望まれて生まれてきた、恵まれた環境で育ったあたしには、生まれた時から期待の矢が深く突き刺さっている それも数えきれない本…

明日はどっちだ

"ねえそうだろう 諦めてると僕らは 何故か少し 生きやすくなる” (死にたい季節/神聖かまってちゃんより引用) いつかのあたしが、未来のあたしへの手紙でこのように綴っている "あなたに諦めと他人への嫉妬は似合わない“ 諦めは確かに、ある種「終わり」を意…

退屈な日々に退屈を

生きてる意味がわからない 決して死にたいという意味ではない 退屈な毎日をただ消化して時間の経過をどこか客観的に見つめて過ごす日々は精神が侵食される さらに言えば、そんな日々に突如現れる刺激的な1日があったとき、人は壊れてしまうのだ 幸いと言える…

再会

久々にセックスをしたあいつはなんだかより一層魅力的に想えた あたしが愛煙しているセブンスターが、大した代物でもないと思ってしまうほどだった 外の空気が美味しくて、iPhoneの明かりがいつもより少し眩しく感じる もう一生愛さないと思っていた もっと…

中絶という殺人

お前が俺を殺したところで、俺は絶対に死なない 成り立っていない文章が煩わしくて、だらしなく置かれた枕に手を当てる 決められた答えがない人生なのに、どうして人は正解と不正解に分けるのだろう なんだか全てがどうでもよくなる 雨が降っていた 跪いて泣…

色褪せた蒼空

あと数時間後には仕事の打ち合わせをしながら真面目に振る舞う自分が現れる その打ち合わせにきちんと行くためにも薬などに手を出してはいられない夜、無事眠れずに3時を回った 青い薬に手を出していいことなんてない サイレースにしてもハルシオンにしても…

救いの言語

救われている。 なにに救われているかと言われれば、きっと小さなことなのだろうけれど、最終的に人間を救うのは死であり、それに至るまでにさまざまなことが人生を救うのだろう 例えば人生に迷った時に、自分の状況よりも酷い主人公を作り上げ小説を書くと…

死への憧憬、生への失望

確かにこの社会の歯車を回しているのは多くの労働者階級の人々で、だからこそ彼らは"社会人"と呼ばれているのだろうけれど、別に何もせずただ生きているだけの人間が世の中に存在していたところで何か問題が起こるわけではない 無理やり課題を見つけてこなす…

所詮人生なんて死ぬまでの暇潰し

なんの価値もない時間を過ごしている いや、マニキュアを塗り直して乾かす間、できる作業が限られていただけの話なのだが LINEを開いた 束縛の強い彼氏が「男全員ブロックしろ」というが、さすがにそれはしんどそうだ 大学の友達とかに、あれあの課題今日ま…