Entries from 2022-01-01 to 1 year
クリスマスイブ、些細なことで彼氏を責めた 厳密に言うと、結果的にされたことや置かれた状況に対してではなく、そこに至るまでの言動と行動に対して悲しくなった、というところだ すぐに寝てしまった〈あたしを傷つけた〉彼氏の腕枕で落ち着けるはずがなか…
変わってしまった 別に幸せなつもりだけど、確実に不幸せだったあの頃より、死ぬ理由も生きる理由もない人生になってしまった この前車道に飛び出して、信号の向こうに光る車のライトを眺めていた時、生きていたい願いなどないくせに、死にたい気持ちも浮か…
死にたいと思わなくなった いつ日付がどう変わったのか、自分はその時何をしていたのかなど知らぬままに、酒や薬に溺れていた頃は、生きていたわけではなく、ただ死なずにいただけのことだった ただ、信じてほしい 誰でもない、この文章を目にした何処の誰か…
眠れない 恋人があたしのベッドを占領している 彼の寝姿を少しずらして、座る ずっと死にたいと願っていたのに、いつのまにか生きていくことを考えている 幸せも大変だなと愚痴を吐いたら、「死んでください」と言われた 随分な直球だと思った ようやく落ち…
大嫌いだった昔のあたしが消えていく いつからかロヒプノールをサイレースと呼ぶようになった 大嫌いだけど愛してしまった澱みが消えていく 暴力は愛だよ、わかりやすくて素敵なもの あたしを殴った男はあたしを愛していただけ どうでもいい人間に対して、わ…
寒空の中で飲む缶のミルクティーは、格別な味がするものだと思っていた さっきのミルクティーに限って、味がしないどころか、温かいとすら思わなかった 140円で買えたのは、ぬくもりではなく味のついた白湯で、それを悲しいとも思わない自分が公園のベンチに…
ああ、鬱だ 雨が降ってきたかのような感覚で、自らの異常を感じ取る もう何も考えたくないと思えば思うほど 考え込んでしまう 全てに興味がなくなって、大好きなはずのイベントもテレビも動画も、なにもかも遮断してしまう 所詮あたしは、セックスでしか自分…
お前が選ぶ男なんてどうせろくでもないからと、今の彼氏をあたしの周りは誰も信じていなかった あたしにリストカットをやめさせて、ODをやめさせて、誰でもいいからと手当たり次第に男と寝ていたあたしがこの人だけにしたと伝えても、まだ疑っていた きちん…
あたしが知らない間に、あたしのことを攫ってほしい そう頼み込んだことがある 自分から逃げ出す勇気はないけれど、このまま死ぬくらいならばどこか違う場所で死にたいと思ったから 助け出してほしい、の先にあった叫びだ でも、あなたがそれを実行するとあ…
少しだけぼーっとしていた どこにいるのか、あまりわかっていなかった 夜中の工事現場のど真ん中で煙草を吸っている気もしたし、寂れた駅の灰皿にセブンスターの火種が落ちていく様子が見えた気もした 凍てついた空気が自分を全方向から刺している気がして、…