死にたいと思わなくなった
いつ日付がどう変わったのか、自分はその時何をしていたのかなど知らぬままに、酒や薬に溺れていた頃は、生きていたわけではなく、ただ死なずにいただけのことだった
ただ、信じてほしい
誰でもない、この文章を目にした何処の誰かも知らないあなたに、信じてほしいことがある
あの頃のあたしの「死にたい」に嘘はない
本当に自分の人生に終止符を打つことばかりを考えて生きていた
その心の奥底を懸命に言語化するのであれば、ひたすらに「生きることが限界だ」となるだろう
その頃のあたしには「死にたい」という言葉が1番しっくりきた
今のあたしには、自分の感情を表すことが見当たらない
死にたいわけではないし、あの時の感情ほどの必死さもなく、失いたくないものもあれば、未来もある
自分の人生に、少しだけ価値を感じてしまった罪は、吐き出す言葉がないという罰として返ってきた
ゼロからイチに上がっただけの価値が、突然の夜の自分を苦しめる
少し俯瞰的に見て言語化してみると「うまくいっていることはそのままで、逃げたいところからは逃げたいし、でも守るもののために世間体はなんとか保ちたいし、ああお金とか降ってきてくれればもっと前向きに生きられるんだけど」なんて感じで
怖くなった
そう感じたことではなく、あたしが本気で勇気と声を振り絞って誰かに発した「死にたい」が、健常者とかいう奴らには、そんな風に聞こえていたのかもしれないことがひたすらに怖い
フラッシュバックに耐えられなくて、久しぶりにリスパダールを口に含む
前回は耐性が消え切っていて意識が朦朧としたけれど、今日はそんなことにすらならない
とりあえず目を瞑ろう
そして、またあとで会おう あたしの悪夢の中で
大丈夫よ、1番の悪役はあたしがやるから