あたしとお前といつかのあたし

精神科のロビーで二度見される女

せっくすは自傷

表題は、高校生の時にふと打ち込んだツイートを気に入り、長らくTwitterのプロフィールの文章にしていたものだ 前投稿「ねがいり」でも、自分にとってセックスは1番の自傷だったと、あくまでも過去形ながら同情を買うような文章を書いた 自分を傷つけるのが…

ねがいり

恋をすると、女の子は強くなれる 最近はずっとそんなことを考えていた リストカットをやめるのは案外難しいことではなかった なにも変わらないとわかっていながらも腕から血を流して、痛覚が麻痺しているから痛くなんてないけれど その傷のせいで夏でも長袖…

句点の約束

決意は固い 恋心はいつだって女の子をかわいくするし、強くする 一生一緒にいたいと思う人に出会えた 表面上のつくりあげられた自分を褒めてくれる男たちのセックスは承認だと思っていたし、口先だけの褒め言葉も愛情表現だと言い聞かせて生きてきた そうじ…

黄金色の夜

愛してるよ 出会えた奇跡が嬉しいから、あえて言わせて 生まれてきてくれてありがとう あなたという言葉は、このブログのように抽象的に特定の誰かを語る上で非常に便利な言葉だ でも、肝心の本人に気づかれない可能性を考慮すると、随分と不便な言葉ね あた…

インターフォンの音で目が覚めるとき

あたしの好きな人は仕事のある日、毎朝6:30に目を覚ます 6:45まで二度寝して7:30に家を出る 二度寝の15分をやめてあたしとのお喋りに回してくれたらいいのにだなんて思うこともあるけれど、きっと彼にとって大切な15分の余暇なのだろう 電話を繋いで寝ている…

モルヒネ

血飛沫が恋しくなる 赤く染まったシーツを勢いよくそのまま刻んでしまいたくなるあの感覚が それでもあたしはもう腕を切らない 裏を返せば、それしか守れなくて、あたしは今日も薬に頼っている 存在を認めて欲しくて縋る自分は醜いけれど、助けてとあなたに…

青色の魔法

魔法にかかってしまった それは眩くて目が眩むほどに美しかった 全灯の光はあまりにも眩しくて、目を瞑っても明るいと感じてしまう だから、少し暗めの光にして深夜帯を過ごす そして意識があれば常夜灯にして、さらに意識があれば消灯に変えて眠りにつく そ…

友達じゃなかったから

文章を連ねたくなったときだけに投稿していたこのブログも50投稿目だ 明らかに少ないけれど、そんな中であたしの文章を好きだと言って読んでくれているみんなには感謝しかない そんな小さな記念のブログで彼のことを書くのはなんだか嬉しい このブログには初…

無題

木造アパートの1階で夢中で絵を描いているわけではない ただ、一度沈んだ気持ちは一向に上向かず、なにもせずに生きているだけの日々を穢らわしく思う日常がここにある 雨音は憂鬱だ 雨の音が好きだと笑う人を見る度に、気圧の変化で体調に影響が出ない人種…

住みにくい部屋

大好きな人に、今のあたしを怖いと言われた だから、「距離を置きたい」と 鞄を開けるのが怖かった あなたといた時の思い出が出てきてしまう気がした 案の定、あなたがクレーンゲームで取ってくれたあたしの好きなキャラクターのぬいぐるみと、一緒に飲んだ…

196 #2

疲れた 寒い 半袖着てるからなのは知ってるけど寒いものは寒いの 死んじゃいたい ぱって突然消えちゃいたい 悲しいし寂しいから、好きな人の好きな人になりたい せめて好きな人の好きな人が、あたしのすきなひとは、あたしが1番でいたいの 大切にしなさいね…

スイセンが咲く夜

小説家の死は自殺が多い 文学を突き詰めて、世間が勝手に作り上げた自分らしさを織り交ぜて、それでも自分の描きたい世界を全て言語化して 死を決意するのは思い詰めて限界を感じた時なのか、それとも自分史上最高の文字を羅列できた時なのか 行間の多い作家…

かくれんぼ

左耳のピアスを全部外した 愛してる男に傷つけられたくて増えていった小さな穴は6つになってしまった あたしの左耳には6人分との刹那的な思い出と狂気的な愛が埋まってる 久々に触った何の金属も付いていない左耳の感触が急に昔を思い出させた ピアスなんて…

愛を綴れ

切りたての腕は夜中の寒さに刺されたように痛みを増している 昔の男の煙草を吸ったら、なんだか喉に染みてしまった 吸い慣れたものだけど月が綺麗に見えない夜に吸う代物ではなかったようだ ああ、いい人生だったと突然締め括ろうとしたはいいものの、締めら…

くすんだ白のマグカップ

一杯のコーヒーが、好きだ 目が覚めると両親のどちらがあたしの分として置いておいてくれている、あの一杯のコーヒーが好き お笑い芸人が好き 単純に漫才師がかっこよくて、よくお笑いを見に行っている でもなにより感謝がある 自宅のブルーレイが壊れて新調…

真っ赤な家族

1人の時間を否定する気はさらさらないのだが、毎晩自分だけの体温で少しだけあたたまった布団にくるまって現実の景色を見ていると耐えられなくなる 好きな人であり大切で仕方ない友達とは毎晩のように通話をするから、相手方の休みを利用して家に泊まりにき…

殺し屋の資格

久しぶりに自室で夜を迎えている 嫌なことを目の当たりにすると逃げる自分がいて、逃げている現実は痛いほどわかっている 逃げた自分を嫌いになって、消えてしまいたくなる そんなことはたまにあるくらいでいいのに、立て続けに起こってしまった 嫌なことは…

チャーハンの面影

朝が来た そこには誰もいなかった 目を開けると12時を過ぎていた 区分は午後になってしまったものの、今日の予定を思い浮かべればコンサータを飲んだ方がいいと思い枕元に手を伸ばす 届かなかった気がした 部屋の電気は消えていた 狭くて暗い部屋で仕事をし…

真赤

ラメを意識して黒が映えるようなメイクをした いつもより濃くて、誰かに好かれたい一心で顔を作った 鏡に映る自分はメイクが濃いだけの、かわいくない自分だとも思えないような顔をしていて、作りものの自分に耐えられない辛さが滲み出ていた 赤ネイルをした…

196

人は既存のものを求める お前は結婚願望ないじゃんって他の女と付き合ってしまった男を見てふと思う あたしに結婚願望がない理由も聞かずに、既存の情報だけで違う人を選んだ 生涯どうしても結婚しないと決めてるわけでもなく、今は特にないというだけで選択…

儚い、永い

居場所が欲しかった 自分がここにいることを、誰でもいいから良しとして欲しかったし、その場所はどこでもよかった 数年前、終身雇用がまだ当たり前だと言われていた頃に見た番組を今でも覚えている それがフィクションだった気もするが、詐欺グループの手下…

さよならメリー・ジェーン

息が苦しくて涙が止まらない 横にいるお前があたしの口に金属を当てる 「吸え」 世の条理で語るならばおそらく間違いなのだろう、それでも今のあたしにはこれが救いだ 精神病患者だと周りから貼られたレッテルを受け入れて少しだけ大人になった21の冬、睡眠…

幸せの定義

表題を問われる度に、あたしは長らく「幸せか、と考えることをせずとも幸せだと感じること」だと答えているし、本当にそう考えて生きてきた そして今日、それが間違っていたことに気がついてしまった 何とも皮肉な話だが、気がつかなければ"幸せ"だったの…

日常

残念なほどにいつも通りの夜中だ 眠れずに飲んだはずの睡眠薬を見つめている薄暗い自室にいるか、身体を弄ぶだけ弄んで寝てしまった知らない男のいびきを聞きながら独りで画面を見つめているか 今日は後者の夜で、行き慣れてしまった渋谷のラブホテルの一室…

実に実りのない話

精神崩壊前夜、眠れずに朝を迎えてしまいそうだから、あたしの「先輩」の話を書き連ねようかと思います これはあくまでも1人の男を1人の女が数年間見てきた客観的な記録です そもそもこのブログは彼の影響で始めました 彼の文章を読んで、自分も書きたくなっ…

クスリ漬けになんてなれない

親の声がうるさくて仕方ない お金なんてあったところで使うためにあるし、自分の葬式代くらい親に負担をかけたくなくて援助交際に手を出して始めた貯金を男に貸してしまった もう生きてるのなんて嫌だからと誰かに言うと、色んな答えが返ってくる 自殺を試み…

理性という凶器

もしも今、この場に1人でいたとしたらきっと物を投げ捨てて叫んでいたのだろう 他者がいる時に働き続ける理性はいずれ、自分を苦しめることに集中した凶器となり襲ってくる 他人を傷つけて失うことが怖い日はいつだって自分を壊して、なんとかこの社会に順応…

邪魔な遺書

苺ミルクが好き いつもは何かに遠慮して、水色のストローをさして飲むんだけど、その日は1本だけ残っていたピンク色のストローをさしてみた 自分が少しだけ可愛くなった気がした その日の苺ミルクはいつもよりずっと不味かった お天気が不安定だと気圧の変動…

生きる信号機

またかよ、と自分でも思う 世界中の全ての人間が敵に思えて、夜中に突然家を出た 横断歩道の青信号が、自分を認めてくれている気がした 次の瞬間点灯して赤くなった様を見て、やはり世の中の全てが敵だと思い直した 薬の知識が下手にあったせいで、死ねない…

700字の朝

なんとも久しぶりの投稿なのにアクセス数が減らないのは何故だろうか ありがたい気もするし、少々気味が悪い 睡眠薬を飲むと時間になっても効き目が現れず、諦めて朝を迎えて生きようとすると日中に倒れる ここ数日は、予定を潰してしまうばかりだった 予定…