あたしとお前といつかのあたし

精神科のロビーで二度見される女

モルヒネ

血飛沫が恋しくなる

赤く染まったシーツを勢いよくそのまま刻んでしまいたくなるあの感覚が

それでもあたしはもう腕を切らない

裏を返せば、それしか守れなくて、あたしは今日も薬に頼っている

存在を認めて欲しくて縋る自分は醜いけれど、助けてとあなたに縋れたらどれだけ幸せだろうか

涙なんて流さずに、簡単に「ずっと」「永遠に」「一生」なんて口にできるほど、あたしは上手く生きられない

 

世界はこんな色をしてたのか

さよならとやっぱり言われたのか

(透明ドロップ/aikoより引用)

さよならと言われたら、何も考えずに消え去ってしまえるのに

そういうところだけはっきり言わないずるいあなたのせいで、世界が勝手に彩る

今日もあなたの寝息を聞きながら、あなたと過ごす夢を見たい

 

いつまで経っても落ち着かない心臓と呼吸、重力に任せて眠りにつきたい

あたしが目を醒さなかったら、あなたは泣いてくれるのだろうか

 

タトゥーでもいい、ピアスでもいい

あたしの身体に傷をつけて

あなたの愛を跡で残して

 

誰でもいい

だから「誰か」か。

 

愛してくれ