あたしとお前といつかのあたし

精神科のロビーで二度見される女

句点の約束

決意は固い

恋心はいつだって女の子をかわいくするし、強くする

 

一生一緒にいたいと思う人に出会えた

表面上のつくりあげられた自分を褒めてくれる男たちのセックスは承認だと思っていたし、口先だけの褒め言葉も愛情表現だと言い聞かせて生きてきた

そうじゃないと、あたしは愛されない人間になってしまうから

でもそれがやめられないなりにも自傷だということくらい、気づいていた

 

恋愛も、2番目でいるのが好きだった

1番の彼女はあたしのことを知らないけれど、2番目のあたしはどんな話だって聞ける

2番目は本気で愛されない代わりに、適度に都合良く愛されて気持ちがラクだった

あたしが他の男と寝ようとなにも言ってこない浅い関係が、自分にぴったりだと思い込んでいた

考えてみれば帰り道は、いつだって泣いていた

 

大好きな彼は、自分を傷つけるあたしを嫌いだと言った

だから、リストカットをやめた

なによりも見える傷だから結果がわかりやすくて、彼に伝わるから

そしてセックスもやめた 彼はそれを自傷だとは知らないけれど、あたしなりの誠意だ

 

そして今日、また彼と約束をした

「ODをしないこと 薬は絶対に定量を守って飲むこと」

正直、できるかどうかまだわからない 誓いきれないのが本音だ

でも、好きな人との約束だから絶対に守る

その決意をここに記させてほしい

 

本当の幸せを教えてくれたあなたと

身体じゃない、あたし自身を好いてくれたあなたとずっと一緒にいたいから

 

でも、年末までにあなたが振り向いてくれなかったら自殺すると、今度は過去のあたしの決意が書かれた遺書がある

ただそこにもきちんと書かれてある

「もし振り向いてくれたら、精一杯ずっと一緒に生きようね」

こんなに前から、こんなに好きだったんだよって、彼女になったあたしが笑いながら、彼氏になったあなたとその“遺書”を“手紙”として読む未来をあと少しだけ、大人しく待ってます

 

幸せにしてね、幸せにするから

 

ただ1つだけ。時間は有限よ。