気持ちが落ちている
右肩下がりに不安定な状態、なんてものではなく、ストンと音がして底に来てしまったかのような感覚である
どう足掻いても摂食障害がつらいという結論に至ってしまう
あたしが何度吐いても過食衝動に襲われる人間だと知っている人は、あたしが太ろうが痩せようが何も言わない
いつだって要らない言葉を投げてくるのは、要らない人間である
お腹いっぱいで、もう今日はこのまま寝ようかなと思いながらシュークリームを頬張る
どうして2つ買ったのかは忘れてしまった
別においしいけれど、いま必要なわけではない
下手に食べる量を減らすと吐きづらくなるから少し太る それがまたむかつく
拒食が強かった頃と比べると生活は全く違って、人前で食事をすることができるしエネルギー不足で倒れることはない
ただ、不健康に痩せていた身体が不健康に太っただけで、健康的に痩せてみようなんて思いは数日で吹き飛ばされてしまう
健康な人間のことは知らないけれど、こちらの世界では「とりあえず」で数日間絶食をして体型を維持する
食べたくなったら睡眠薬を飲んで悪夢でも見ていればいい
動いてしまうと倒れるから運動はしていなかった
いつも寒気がしていて、夏でもセーターを着ていた
社会勉強とでも言おうか、トレーニングをしてみたり、偏りの少ない食事を摂るようにしてみたり、健常者の真似はしてみたけれど、突然過食衝動に襲われると耐え方がわからない
そもそも健常者に過食衝動もベンゾ離脱も自殺願望もないだなんて、話にならないくらいのチートだ
躁転したあたしが「あなたのおかげで健康になった」と口を滑らせてしまったから、どれだけ気持ちが落ちても彼氏には頼れなくなってしまった
自分で自分の首を絞めて、これも自傷のうちの1つだとテキトーに分類した
コンビニで今日はホットスナックを買おうと思った日に、普段買わないフランクフルトを買った
だってなんでもよかったけど、フランクフルトは次回無料のレシートがつくから
次回なんてないのにね